超高齢化が進む今日において、唯一の成長産業として、新たなビジネスとして業界への

進出を考えられている事業者様も多いのではないでしょうか。弊所においても、

新たに介護タクシー事業への参画を目指し、そのように進めれば良いのかと模索されている方からの

ご相談件数が毎年、着実に増えております。

介護タクシーは個人事業体も認めているため、経営者兼ドライバーの個人タクシーのような

運営方法でも許可を受けることができます。（厳密には個人タクシーとは異なる。）

このため、比較的低コストでの開業や運営が可能なことから、長年、タクシー会社にて勤務を

されていたベテランのドライバーさんや、脱サラ等による他業種の新規参入者など

新規開業相談をいただく方は様々となっております。

介護タクシー事業を小規模にて始めるのであれば、運転二種免許を保有してさえいれば、

自宅の一室などを営業所として使用することも可能なため、初期費用を大幅に抑えることが

できる点が一番の大きなメリットです。また、通常のタクシーでは認められていない軽自動車による

運行も認められているため、新たに車両を購入するケースにおいても同様のことが言えます。

しかし、メリットばかりでもありません。そもそも介護タクシーは福祉限定許可であり、

要介護者や要支援者を始めとするいわゆるお手伝いを必要とする方が対象となるため、

健常者を乗せて移送することはできません。（同伴者を除く）

また、通常のタクシーで言うところの「流し」や駅前などでの予約に基づかない「待機」等を

行うことはできません。言ってみれば完全予約制です。

このことから利用客の確保については手腕が問われる事業であることは間違えありません。

低コストで開業が可能な介護タクシーとは言え、利益を生み出す仕組みが作れなくては

成功はありませんから、ビジネスとして捉えるのであれば事前計画を怠らずに、

計画を持った上にて開業していただきたいと思う所です。

新たに介護タクシー事業への参画を志されている方からのご相談で圧倒的にもので、

ほとんどの方が勘違いと言いますか、間違えた知識をお持ちになっているものの一つに

介護タクシーへの介護保険の適用に関することです。

「介護保険タクシーをはじめたいんだけど」とお越しになる方の多くが、介護タクシー運賃の

9割は介護保険が適用され、残りの１割部分を利用者が負担すればよいという間違えです。

この「介護保険タクシー」というキーワードをおっしゃる方の大半が勘違いをされていることから、

どこかの他のサイトにこういった案内をされているものがあるのかもしれません。

結論から言って、介護タクシーの運賃には介護保険の適用はありません。

但し、訪問介護事業所などにおいて、ケアマネの作成するケアプランに基づいた移送を行う際に、

介護保険の適用を受けることができる場合があります。しかし、ここでも介護タクシー運賃自体への

介護保険の適用があるわけではありません。

このことから、介護タクシー事業としての開業を目指されている方については、

介護保険を適用させる等の有無は慎重にお考えになっていただいた方が良いかと思います。

自宅を利用して従業者1名で開業する場合などでは、100万円～200万円といった少ない資本にて

開業ができてしまうことが大きなメリットの介護タクシーですが、新たに事業として始めるためには、

当面の運転資金の確保や、宣伝費などの確保は絶対です。

許可を取りたいだけであれば、目先2ヶ月程度の資金を確保すれば大きな計画は必要ありません。

しかし、許可を受けることが目的ではなく、開業し成功することが目標なわけですから、

計画的なビジネスプランの中で必要とした金額については確保していただきたいものです。

仮に計画上、必要となるお金に不足があって融資を受ける必要がある場合には、

必ず開業前に融資の申請をし準備してください。

融資を受ける際の事業計画書の作成についての相談なども承っております。

介護タクシー許可の標準審査期間が概ね2ヶ月。これを知ってか否か、弊所にご相談いただく方で

多く見受けられるのが、開業希望日から逆算して3ヶ月前に来所というパターン。

一言に3ヶ月前と言っても入念に準備をされている方もいらっしゃれば、全くのゼロの状態にて

お越しになる方もいらっしゃいます。無事に開業まで進めることが我々の役割ですので、

どちらのケースにおいても勿論、大歓迎なわけですが、全く何の準備もされていない状態で

プロに任せるから大丈夫だろうと腹をくくって3ヶ月前になって動き出すのでは危険な気がします。

思い立ったものの不安や不明点があるのであれば、早い段階にて関与をさせていただき、

スケジュール管理等も含めて一緒に進めていくことが成功への近道です。

ちなみに、どのタイミングから関与をさせていただいても費用に変化はつけておりませんので。

不安があればお早目にご相談ください。

介護タクシーの開業準備は簡単ではありません。許可申請はもとより介護タクシー車両の準備や

保安基準への適合確認、車両の登録、準備すべき任意保険の選定、営業所や休憩室の準備、

タクシーメーターのことなど、準備すべきことが山のようにあります。

目先のことだけを進めていけば問題ないのであればそれで良いのでしょうが、

あとになって気付いたのでは時間や費用を要してしまうものだとすれば大変です。

この場合、営業開始時期は勿論ずれ込みますし、費用が余分にかかってしまうこともあるでしょう。

弊所におきましては、介護タクシー許可に関する専門家として書類の作成は勿論ですが、

介護タクシー許可を受けるために必要な準備のお手伝いも含めてアドバイスを

させていただいております。

関東圏内全域での介護タクシー開業サポート実績を活かし皆様からのご相談に

対応をさせていただいております。

どの地域にて開業をお考えの方も、いつでもお気軽にご相談ください。